レンタカーのNOCが必要か、いらないか?
わたしの結論は、
必要です!
ノンオペレーションチャージ(NOC)を掛けて安心して運転を楽しむほうがお得です!
なので、これまでずっとレンタカーを借りる時はノンオペレーションチャージ(NOC)掛けていました。
心配を少なくして運転を楽しむために。
しかし、ふと考えました・・・
普段より割高なNOC補償料金のレンタカー会社で車を借りるときに頭をよぎりました。
一日の料金が1200円といつもの500円と比較して高かったのです。
「本当にNOCは必要なのか?」
これまで数え切れないくらいレンタカーを運転してきて、100日は軽く超えています。日本全国津々浦々、ヨーロッパ、アメリカでもレンタカーを借りました。
その経験の中で、警察を呼ぶことは一度もなく、当て逃げや車両の不具合も発生していません。
NOC補償分をレンタカー会社に支払わず自分で確保しておいて、もし事故が発生したら、確保した中から払えばいいのではないか?
と頭をよぎったのです。
確率的には自分で貯めておいたほうがお得だろうから、これからは自分でプールしようと。
そして、初めてNOCに加入せずにレンタカーを借りました。
はい、NOCが発生する事案が起きました(>_<)
NOC事案はグローブボックスの引手がもげたこと
神様が天から覗いているのか?とのバッドタイミングです。
レンタカーで借りたのは8万キロと古いドイツ車でした。
出発前にグローブボックスを空けようとするとノブがもげました!
プラスチックが古いからこわれたのでは?
出発前だったのでレンタカー会社のカウンターに連絡したら、めっちゃ怒っています。
そして、グローブボックスは鍵がかかっていたのです。
規約の中にも小さく「グローブボックスを開けないでください」と書いてあり、口頭での説明もしたとのこと。
確かに言われたような記憶はあります。
しかしながら、グローブボックスを無理やりこじ開けようとしたわけでもなく、一般的にはUSBケーブルや車検証が入っている場所なので確認しようと引いただけなのです。
なんなんだこのレンタカーは、と訝しく思いますが、後の祭り。
壊れたことは事実で、レンタカー会社が使用者の責任と言われるとどうしようもありません。
縁起が悪いので大きな事故が怖いからNOC補償に今から入りたいと申し出ると、既に事案が発生したので駄目とのこと。
なるほど、グローブボックスのノブはNOC休業補償請求の対象となるのです。
というわけで休業補償を支払う前に、そして自分自身で納得するためにNOCノンオペレーションチャージ補償について今一度調べてみました。
NOCノンオペレーションチャージとは?
簡潔に言うならば、レンタカー会社への休業補償です。
車両の損害は保険適用内であれば損害保険で保証され、保険適用外のパンクや室内のの破損や汚損は利用者負担になります。
しかしながら、車両が修理されてもレンタカー会社は車両を使って日々の商売をしているので、修理期間中に稼働していれば得られた筈の売上を失います。
そのために規約で使用者に休業補償を請求すると記載があるわけです。
これがNOCノンオペレーションチャージです。
してこのNOC費用を発生時にゼロにするのがNOCノンオペレーションチャージ補償です。
休業補償は、一般的には車がレンタカー会社へ戻ってきた場合で2〜3万円、レッカーするような事故の場合で5〜6万円です。
レンタカー料金が高いクルマは休業期間の損失も大きくなるので割高になります。
休業補償分に保険をかけるのがNOCノンオペレーションチャージです。
NOCノンオペレーションチャージ補償の金額は?
NOC料金はレンタカー会社により異なり、一日あたり500〜1,500円程度です。
小型乗用車を例にすると、1日あたり500円の保険をかけて最大で5万円くらいの保証を得るという感じです。
*事故時の保険の免責額を補償するCDW(Collison Damage Waiver)に追加して入ることが多く、合計で大手のレンタカー会社だと1000〜2000円くらいです。
沖縄では多くのレンタカー会社がCDW免責補償は無料でレンタル料金に組み込まれていることが多いので「NOCノンオペレーションチャージ補償に入りますか」と大抵は聞かれます。
ノンオペレーションチャージ補償をかけるほうが得?
例えば500円で5万円の保証と考えると、100日レンタカーを使うなら掛けないほうが得です。
結局5万円払うことになるのですから。
しかし、普通はレンタカーは1日から数日借りるだけので安心のために掛けたほうが良いでしょう。
年間に100日以上使うのであれば、確率的には入らないで自分でお金をプールし、最悪の場合はそこから出すというリスク管理もありでしょう。
しかしながら、私のようにずっとノンオペレーションチャージに入っていて突然止めることはおすすめしません(笑)。
突然NOC案件が発生したときにショックは大きかったのです。あと99日のレンタカー使用時に事故無しで過ごせばトントンです。
でも、確率の問題と同じで、事故が発生する確率は常に同じなので、確率が1/100でも、確率は常に同じです。2回連続で起きることもあるし、200回連続で発生しないこともあり、たぶん5000回以上の回数を実行しないと1/100に収束はしないでしょう。
NOCの費用は保険会社へ?レンタカー会社へ?
レンタカーを借りた人が支払ったNOC免責補償のお金はレンタカー会社が貯めていますしています。
今回、出発前なのに加入できなかったので、レンタカー会社に聞いてみると、保険会社ではなく自社で費用管理しているとのことでした。
レンタカー会社内で引当金等として管理しているようで、年間で休業による損害と引当金とを相殺していると想像します。
発生率を想定すると1%と実際の事故率とどうみても相違があるので利益は出ているのでは?と想像しますが、保険ではなく自社での管理なのでリスクを負っているとは思います。
保険会社が受けない理由は、発生率に対する保険金の割高さから保険業のルールに抵触するので保険扱いにはできないのでしょう。
実際に休業が発生したか確認できる?
軽微な傷の場合はレンタカー会社によっては車両をそのまま次のお客様に貸し出すと想像します。修理はまとめてローシーズンなどに行うということです。
そういうときには使用者としては休業していないのだから休業補償分を支払う義務はない気がします。
しかしながらレンタカー会社としては収入になること,そして規約に書いてあることから請求をしないことはないでしょう。
車内のものを壊した場合など保険修理が発生していない場合はどうなる?
車両保険の修理がない場合でも休業補償は請求されます。喫煙や車内を泥だらけにしてしまった場合も同様です。
レンタカー会社が車を貸せる状態に復帰するまで止めなければならない場合には休業補償費用が発生します。
要するに修理事案が発生したらNOCを請求できます。
実際には、次のお客さんが決まっていたら修理せずにレンタカーとして貸し出すことはあると想像しますが、だからといってNOCを請求されないことはありません。
NOC補償をレンタカー会社側の視点で見ると
NOC補償をレンタカー会社の視点で見ると「ぜひ加入してほしい」でしょう。
まず、発生率に対して割高なので利益が出る。
次に、傷などの事故発生時に貸出者とNOC支払いの説明をする必要が無い。
説明の必要が無いことはレンタカー会社にとって大きなメリットです。私はNOC事案発生時に直ぐには納得できず何とかならないかと苦情をいいました
あなたもきっと苦情を言うと思います。
大きな事故を起こしたならまだしも、小さな傷、もらい傷、そして不可抗力と感じる事象について修理が必要と言われると納得いかないでしょう。
本当にすぐに修理するの?との疑いも持つと思います。なぜなら傷がついたままで貸し出されるレンタカーもたくさんあるからです。
しかしながらレンタカー会社側から見るとあとで修理するにせよ、どこかで修理が必要で休業補償を請求しておく必要があるのです。
そしてお客様へ納得してもらうための説明が必要になります。
お客様も想定外の支払いのため簡単には納得してもらえないので強気に話す必要もあり、説明にはハイレベルの対話術を持った人を雇う必要もあます。
なので、レンタカー会社としては面倒を避けるために積極的に加入を勧めるのでしょう。
おわりに
まさかの初めてのNO保証未加入時に事案が発生しました。それも事故ですらなくグローブボックスのノブが割れるとは。
神様も運も信じていませんが不思議ですね。
今後も今回の分を取り返すために99回はノンオペレーションチャージ保証無しでレンタカーを借りるぞ!とも考えましたが・・・
車はできる限り落ち着いて運転したいので、今後はノンオペレーションチャージ保証に今までどおり無条件で入ることにします(笑)
それにしても、なぜ日本語で「休業補償」じゃ駄目なんでしょうね?ノンオペレーションチャージと分かりにくい言葉にする意味ってなんでしょ?
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